第43回SSP展 宮崎展

会期:2023年4月29日(土)~2023年6月11日(日) 

会場:宮崎県総合博物館

展示作品数 写真/約144点・動画/12点


◆展示会場の様子です。               (写真:東木場 昭裕写真展委員)



◆6月11日(日)、宮崎県総合博物館にて開催しておりました第43回SSP展宮崎展が閉幕致しました。 (レポート:東木場 昭裕写真展委員)

 宮崎県総合博物館にて開催しておりました第43回SSP展宮崎展が閉幕致しました。博物館の集計によると来場者数は10,382人とのことで、昨年に引き続き今年も1万人越えとなりました。何度も足を運ばれ、じっくり作品を鑑賞される方や、県外から来館される方、親子連れや団体など開催中に沢山の来場者で賑わいまして、大盛況の内に閉幕を迎えることが出来ました。

  ご来館されました皆様、SNSでの発信やシェアをしてくださった方々に、御礼を申し上げます。また、会場設営・作品展示から作品の梱包までしていただきました博物館の皆様方のご協力に、心より感謝申し上げます。

 

〇6/11のギャラリートークの様子です。

 通常は午後のみ30分のギャラリートークですが、解説をしていただく学芸員を増員し、午前の部も増やすなどの拡大版としました。その甲斐もあり、参加者の皆さんも大変熱心に聞かれ、午前も午後も1時間ものトークとなりました。「もう1時間たったのですか?まだ聞きたいです。」といった声も聞かれるほどの盛況ぶりでした。

①ギャラリートーク 植物担当:岩切さん

 

②ギャラリートーク 生物担当:田口さん

 


③ギャラリートーク 地質担当:福島さん

 

④ギャラリートーク 日本史担当:永田さん

 


〇ジャンケン大会の様子です。

 午後3時からは来場者数10,000人突破記念として、来場者全員参加によるジャンケン大会が行なわれ、優勝の3名には生きたカブトムシとノコギリクワガタが授与されました。また参加者全員に、博物館オリジナルのクリアファイルが渡されました。ジャンケン大会には100名近い親子連れが参加し、宮崎展開催史上最も盛大なイベントとなりました。




◆5月28日(日)、SSP展宮崎展関連講座「SSPの作品にTRY!Ⅲ」が行われました。(レポート:東木場 昭裕写真展委員)

 5月28日(日)、SSP展宮崎展関連講座「SSPの作品にTRY!Ⅲ」が行われ、午前と午後の部を合わせて20数名の方が参加されました。
 これは今までSSP展で出展された作品を参考に撮影を試みるもので、被写体の生成や撮影テクニックを知り、撮影の難しさや楽しさを体験してもらう主旨の撮影会です。過去に2度企画しましたが大変好評で今回は3度目となりました。
 被写体は大きく分けて(干渉、回折、屈折に因る)構造色、光跡、ミルククラウン、昆虫・微生物等の生体で、9つの撮影ブースを用意しました。
 最初の座学では、構造色の解説と、最新のカメラの機能及び撮影技術の解説を行い、それから撮影に入ります。虹ビーズ、CD干渉色、滴下撮影セット、シャボン薄膜セット、偏光顕微鏡など、本格的な撮影セットを前に仕組みや撮影方法に感心している様子でした。また、普段では目にしないような美しい模様や不思議な現象に魅入る姿や、試行錯誤しながらも渾身の1カットが撮れると歓声が上がったりとそれぞれの撮影を楽しんで戴きました。
 撮影後は各自1カット写真を選んでもらい、全員で鑑賞と講評を行い撮影会終了となりました。
 講師と撮影技術指導は写真展委員の福島英樹氏と私(東木場昭裕)が務めました。また、博物館の学芸員の方々やスタッフの方々に設営や撮影指導、記録写真の提供をご協力戴きました。

〇座学の様子です。

 構造色の解説と、最新のカメラの機能及び撮影技術の解説を行いました。

座学の様子

座学の様子(講師:東木場会員)

座学の様子(講師:福島会員)


 

〇様々な科学写真撮影セットと撮影

 被写体は大きく分けて(干渉、回折、屈折に因る)構造色、光跡、ミルククラウン、昆虫・微生物等の生体で、9つの撮影ブースを用意しました。(虹ビーズ、CD干渉色、滴下撮影セット、シャボン薄膜セット、偏光顕微鏡など、本格的な撮影セットです。)

①CDの干渉色撮影の様子(1)

②虹ビ-ズを使ったブロッケン現象の撮影の様子(2)

 

③虹ビ-ズを使ったブロッケン現象(2)


④ミルククラウン撮影の様子(3)

⑤生体(ゼブラダンゴムシ)の紫外線による発光(4)

 

⑥生体(ゼブラダンゴムシ)の紫外線による発光の撮影の様子(4)


⑦生体(ヘラクレスオオカブトムシ)の撮影の様子(4)

 

⑧生体(ミジンコ)の撮影の様子(4)

⑨シャボン薄膜干渉色撮影の様子(5)


⑩ビタミンの再結晶撮影の様子(6)

⑪ビタミンの再結晶(6)

⑫偏光顕微鏡

 


⑬偏光顕微鏡での撮影の様子

 

⑭偏光顕微鏡での撮影の様子

⑮偏光顕微鏡による岩石薄片(7)


⑯偏光板を用いた鉱物・岩石薄片の撮影の様子(7)

 

⑰偏光板を用いた鉱物・岩石薄片の干渉色(7)

⑱偏光板を用いた干渉色の撮影の様子(8)


⑲偏光板を用いた干渉色の撮影の様子(8)

 

⑳光跡撮影セット(9)

㉑参加者による光跡の作品(9)


 

〇作品の鑑賞と講評

撮影データの取り出しの様子

 

作品の鑑賞と講評の様子



◆ 5月20日(金)入場者数5000人のセレモニーが行われました。(レポート:東木場 昭裕写真展委員)

 5000人目は可愛いお子さん連れの親子3人のご家族でした。博物館副館長の赤崎さんからはSSP展の図録を、私(東木場)からは記念品を贈呈しました。尚、6月2日現在7000人を越えました。



◆5月3日(祝・水):SSP展関連イベント「生きものKids写真教室」が行われました。(レポート:東木場 昭裕写真展委員)

 

 5月3日(祝・水)宮崎県総合博物館にてSSP展関連イベント「生きものKids写真教室」が行われました。事前予約制で今回は11名の子供達と家族が参加されました。

  参加者からは親子で楽しい時間が過ごせたこと、生きもの対する気持ちを親子で共有できたことへの感謝の言葉を頂きました。また、「すっと使っていなかったカメラを今回久しぶりに持ち出してきました。とても学ぶところが多くて今回を期にスマホからカメラ乗り換えようと思います。」と1人の父親の話しが印象に残りました。

  後日、子供達の作品はSSP展会期中展示されます。

                                     (写真提供:宮崎県総合博物館)

 

〇1階エントランスを会場に20分程の座学を行い、その後博物館裏の民家園へ移動し野外撮影を始めました。

座学会場の様子

座学の様子

民家園へ移動


民家園に着くや否や、子供達は生きものを探しに駆け出し、そして小さな草花を屈んだり地面に腹ばいになったりと生きものを見付けては思い思いに撮影を楽しんでいました。そんな我が子と一緒に撮影をしたり、生きものを見つけて来たり、肩車をして撮らせたりとサポートする親の姿も見られ、和やかな雰囲気の中、1時間が過ぎて行きました。



撮影終了後は1階エントランスに戻り各自一枚ずつ写真を選んでもらい作品を発表してもらいました。

写真選びの様子

写真選びの様子


写真の見所や撮影で難しかった所など拙い言葉で一生懸命に発表する子供の姿に会場からは暖かい拍手が贈られました。そして私からの講評を聞いている様子からは写真に真剣に向き合っている姿が伺え、有意義な時間を過ごしてもらえたように思いました。

作品発表の様子

作品発表の様子

講評の様子



◆4月29日(祝・土):オープニングセレモニーが行われました。(レポート:東木場 昭裕写真展委員)

 

 4月29日(祝・土)、宮崎県総合博物館において、子供3人の一日博物館館長によるオープニングセレモニーにより、第43回SSP展宮崎展が開催されました。沢山の来館者や家族に見守られながら、一日博物館館長代表によるSSP展の紹介で始まり、次に子供たちのテープカットで華々しい開幕となりました。

 引き続きSSP写真展委員の福島英樹氏と東木場昭裕氏によるガイドツアーが行われ、福島氏の作品の見所や動物の生態についての話に、皆、興味深く聞き入っている様子でした。東木場氏は偏光板を使った干渉色の実験を行ないました。出現した美しい模様に感嘆の声が上がったりと、皆、魅せられていました。また、自分のコンクリーションの作品に因んで小さな球形コンクリーションを記念にプレゼントし、地元で見つかる珍しい石に興味を持ってくれたようです。

 3人の一日博物館館長が選んだ推しの写真作品には後日リボンが付けられる予定です。

                                     (写真提供 宮崎県総合博物館)

 

〇オープニングセレモニーの様子です。

館長代表挨拶

テープカット

 


〇ガイドツアーの様子です。

(福島会員)

(福島会員)

(東木場会員)

 


(東木場会員)



◆4月22日:作品展示の設営が行われました。    (レポート、写真:東木場 昭裕写真展委員)

写真:右から、SSP会員の福島さん、柳田さん、石田さん、博物館SSP展担当の田口さん、福島さん


 4月22日作品展示の設営が行われました。作業にはSSP会員の福島さん、柳田さん、石田さんに加えて博物館のSSP展担当の田口さんと福島さんが手伝って下さいました。予め床に置かれた作品をSSP会員らで並び替えを行います。標本や剥製の展示位置に応じた作品の配置や、作品の中身を考えての並び替えは大変苦労しますが、鑑賞する際に違和感なくスムーズに観覧してもらう為の大切な作業です。作業は2時間程で終了しました。後日、ライティングや床のワックス掛けが行われ、開会式を待つこととなります。博物館は神宮の森と呼ばれる広大な緑の敷地の一角に在り、その神宮の森を囲むフェンスなどに大きな看板が幾つも設置してあります。

〇看板の数々

看板1:宮崎神宮北口

看板2:宮崎神宮西口

看板3:護国神社前


看板4:宮崎神宮正面口

看板5:宮崎神宮東神苑

看板6:博物館正面入口


〇設営の様子です。